著者本山博 宗教書 瞑想・ヨガ指導書 東洋医学書
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フィリピンの心霊手術

-心霊手術の科学証明-

本山 博

B6判並製 265頁 定価 1,365円  1977年発行




 トニーの心霊手術をベルク、シャーマンの両氏とフィリピンヘ調査にいったのは昭和四十一年であった。早や十一年経った。その間、四十三年、四十七年と二回心霊手術の調査に出掛け、心霊手術は本当かどうか、どうして可能か等について、医学的検査結果や心霊手術師の超能力の超心理学的検査結果に基づいて考え本を二冊書いたのが、今回一冊に纒めて出ることになった。十一年の間に心霊手術ばかりでなく、経絡の存在、生体エネルギーの測定器の発明、ヨガの生理心理学的研究等を行ない、宗教の世界、超常的現象の学問的研究に励んできて、心霊手術についても十一年前より、視野が開けてきたように思う。併し依然として本質的なこと、技術的なことについての細部については解らないことが多い。
 十一年の間に、マスコミ、一般の人、心霊現象に興味をもつ人達の間で賛否両論が闘わされた。一体何が得られただろうか。
 目を転じて、心霊手術を受ける患者の状態をみてみると、世界中でマスコミ等があれ程インチキだと騒いだにもかかわらず、日本を含めてアメリカ、ヨーロッパ、最近ではインド、アフリカ、東南アジア、オーストラリヤ、南米諸国からも毎日平均して数百人以上の種々の病気をもった患者がフィリピンに心霊手術を受けにいっている。患者の或るものは数回以上も気楽に心霊手術を受けている。一体何が患者を心霊手術にひきつけるのであろうか。理由は種々数えあげられるだろう。確かなことは、心霊手術が患者のみならず人間をひきつける何かをもっていることである。
 それが何かは、本書を読みながら考えて戴きたい。何かを必ず発見できるであろう。 

1977年5月15日  本山 博     


第一部 フィリビン心霊手術調査行

序 文

一、 第一回フィリピン心霊手術調査旅行

   ベルク氏との出会い
トレンチーノ教授宅でのテルテの手術   メリカド訪問
   トニーの心霊手術   トニーの生いたち
   心霊手術と守護神   マルセロの心霊手術
   トニーの超心理学的検査

二、 第一回調査後、日本、アメリカでの反響

   研究所での講演と映画  反響の種類  心霊手術を受けた人々
   心霊手術インサキ騒動   心霊手術調査団編成の動きと中止
   第二回心霊手術調査旅行の準備

三、 第二回フィリピン心霊手術調査旅行

   出発
   パルカーノとドクタ・ラモスに会う  プランシェの心霊手術
   トニーをパギオに訪問する   トニー、マルセロ等の心霊手術
   心霊能力をいかにして得たか  パギオの風物とフィリピン人気質
   メリカド訪問―メリカドの心霊手術
   マノンド婦人の訪問― トニーが心霊能力を一度失った話
   ゴンザレスの心霊手術  イースト大学病院での脳波検査
   ザギール教授との心霊手術論争
   帰国

第二部 フィリピンの心霊手術
    (医学的検査結果に基づいて、その真実性とメカニズムを考える)
序 文
1 霊手術とは何か
2 ブランシェの心霊手術の実例
3 諸種の医学的検査結果
4 トニーの超常能力の検査
5 現在の段階で可能な結論
6 心霊手術のメカニズムに関する私の仮説
結論
序  文

 先日(一九七一年四月五日)テレビで再びフィリピンのプランシェによる心霊手術が放映されましたが、フィリビン迄心霊手術の調査に加わり、同放映に同席した外科の人達が、空中で手刀を切って患者の皮膚上に切開をつくることは不思議で科学的には解らないが、他の部分は外科の観点からみて事実であるという趣旨の説明をしておられた。これは学問的偏見に捉われず、事実を事実としてみてゆく態度であり、真実を追求してゆくには必須の条件であります。
 二年半前の心霊手術インチキ論争は、マスコミに取り上げられたせいもあり、また物質的科学文明に慣らされた現代人にとってはまさに驚異の事柄である故に人々の好奇心をそそったせいもあってか、甚だ華々しかったように思います。科学を標榜する人々、中でも特に外科の人達は「心霊手術はインチキだ」と主張し、心霊現象に興味をもつ人や、心霊現象を体験した人々は「心霊手術は真実だ。科学的物質文明の蒙を啓く好材料である」と主張しました。
 しかし私は、何れの側も心霊手術そのものを自分の目で確かめてみた訳でもないのに、「インチキだ」「事実だ」と主張して譲らない態度に、閉口もし失望もした訳です。
 幸い、今回の放映では外科の人達が、事実はすなおに事実として認めようという立場に立っておられるようにみえて、甚だうれしく思いました。この外科の人達の態度に元気づけられて、また、心霊手術を初めて日本に紹介した私に対して、心霊手術をありうることだと認めて下さった人々の声援に答えるために、昭和四十一年と四十三年の二回にわたってフィリピンの心霊手術を実見調査し、更に心霊手術家をフィリピンおよび日本で生理学、超心理学の立場で種々検査した結果等に基づいて、二年余り前に心霊手術とは何か、どんな種類があるか、各種類はどんな特徴をもつか等について書いたものを一冊にまとめて出版することになったのが本書であります。
 本書を世に出す理由は右の他にまだあります。それは、現代の物質文明、科学文明にその心を押しつぶされそうになっている人々に、人間の心は無限の可能性をもった、もっともっと偉大なものだ、不思議なものだということを知ってもらいたいということです。
 本書は、心霊手術で取り出された標本、血液、それらの生化学的分析結果、心霊手術家のもつ心霊能力の超心理学的検査、心霊手術家の自律神経機能の検査等について、二、三説明していますが、主たる内容は、心霊手術や心霊治療について私が自ら見たもの聞いたものを、偏見にとらわれず、そのままに書いたものであります。
 しかし、生理心理学、超心理学等を専攻し、Psi能力(心霊能力)やPsi現象の科学的解明を意図する私は、心霊手術の調査を始めた時から今日までの数年間に、心霊手術で取り出されたもの、血液等の標本を自分自身および被手術者によって集め、既に標本は二十数例、血液は十数例集まっており、それらは、マニラのファー・イースタン大学および東京の某医科大学等の病理学、法医学教室で生化学的に分析されております。標本の或るものは間違いなく患者のものであることが証明されております。血液の或るものは間違いなく患者の血液であることが証明されております。しかし、或る血液は、患者のものではない、鶏か豚のものらしい、インチキであることも証明されております。
 右の標本や血液の他に、心霊手術を受ける前に撮ったレントゲン写真や心電図、脳波図等と心霊手術後に撮ったそれらが集められております。その結果、脳や心臓に手術が行なわれたと思われる著しい変化が、手術前と後の脳波図や心電図にみられます。また、本人の症状にも著しい改善がみられた例もあります。また、手術前のレントゲン写真では、頚椎の六、七の所、腰椎の四、五の所に腫瘍状のものがみられるのが、手術後の写真では腫瘍状のものが消えている例もあります。本人は、手術前には或る大学病院で、あと二〜三ヵ月の命と宣告され、手足が麻痺して動かない状態であったのが、手術後一〜二ヵ月日には自転車に乗り、農耕に精出しているということです。
 右のような医学的検査の他に、心霊手術家のもつ心霊能力と呼ばれるものーP・K(念力の一種)−―について超心理学的検査を行ないました。その結果、トニー等の心霊手術家は、物理的手段や感覚的手段を用いずに、隣室にいる人の身体や心に精神集中するだけで大きな変化を生ぜしめるカ―Psi能力―をもっていることが確かめられました。
 また、心霊手術家についてその自律神経機能検査や脳波、心電図、呼吸、GSR、脈波、皮膚温測定等を行ないました所、心霊能力をもっている人にみられる特徴がはっきり出てきました。
 右の、心霊手術でとり出されたものについての医学的検査、心霊能力についての超心理学的検査、心霊手術家の自律神経機能検査等を通じて明らかにされたことに基づいて、科学的に或いは学問的に、心霊手術は真実かどうか、心霊手術とは何か、心霊手術で主役を演ずるように思われるコ{能カとは何か、それと物理的生理学的エネルギーとの関係は何か、心霊能力が物理的次元の身体に働きかけるメカニズムは何か、等の根本的問題を、続巻で解明したいと思っております。
 本書を書き始めた時、後の章で右の問題を扱おうと思ったので、本文中に、「この問題は後で詳しく述べる」といった文章でそれを時々指示したのでありますが、意外に頁数が増え、右の問題を扱ったのでは一冊の本があまりに大きくなりすぎるので、心霊手術について見たまま、聞いたままを主内容とした前半を本書(上巻)とし、科学的解明を主とした部分を続巻(下巻)とすることにした次第です。
                               1971年4月11日    本山  博


Books by Hiroshi Motoyama
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