説明
チャクラ覚醒法・ヨガ瞑想法を習得されたい方はIARP瞑想ヨーガへ
チャクラというサンスクリットの言葉は一般の人には耳慣れないが、ヨーガをする人、特にクンダリニー・ヨーガ、タントラ・ヨーガを行ずる人には重要な言葉である。
チャクラは「光の輪」という意味であるが、お寺に行くと、仏像や菩薩像の後光、前面にある光の輪が、チャクラを型どったものである。
これは、行をして、日常の物理的世界より次元の高い精神の世界に目が覚めると、その精神界の身体の生命エネルギーセンターがより活発に働き始め、光を発するようになる。
それが、超感覚的知覚が目覚めた人にはオーラとしてみえる,これがチャクラ、光の輪と言われる所以である。
この光の輪は、なにもヨーガ行をした人だけに発光するのでなく、キリスト教、イスラム、仏教、道教、神道、世界のあらゆる宗教の優れた聖人や修行者たちに関する記録の中に、その人々の周りに発光現象が生じたことが見られる。
ヨーガでは、物理的次元より高い次元の精神で未だ身体をもつ精神界を、アストラル次元とカラーナ次元とに区別し、後者が前者より、より精神的に純化されたものである。
カラーナの更に上にプルシャ(純粋精神)を置くが、ここでは、自らの存在を維持するために身体を必要としない。
したがって、チャクラはアストラル体、カラーナ体に属するそれぞれの次元の生命エネルギーセンターであり、それぞれに七つのチャクラがある。
このチャクラは、上位世界と下位の世界の生命エネルギーを相互転換し、媒介するセンターであり、また、生命エネルギーを受容し、また、放射する働きをもすることが、体験的にまた実験的に確かめられつつある。
私共の研究所で開発した経絡機能測定器(AMI)で、チャクラの目覚めた多くの霊能者、ヨーガのグルー(老師)、武道家を測定した結果、特定のチャクラと特定の経絡(気エネルギーの流れる経路。
解剖学的には、身体の細胞や各組織を結合支持する結合織の多水層〔体液の流れる層〕が経絡であることが、実験的に確かめられた)との間に、密接な相互作用、相互関係のあることが明らかとなった。
このことは、本文の中で詳しく説明される。
各チャクラを覚醒さすためのアーサナ、バンドハ、ムドラ、呼吸法、精神集中、瞑想法等と同時に、どういうことに注意しないと邪道に堕ちるかということも詳しく説明してある。
例えばアジナチャクラを目覚ますには、それと直結しているスワディスターナチャクラをまず活性化しないと目覚め難い。
クンダリニーを目覚ますのにバストリカ(速呼吸)はいいが、サハスラーラを開けないでするとシャクティ(クンダリニーのエネルギー)が上昇した時身体内にこもって、高熱が出たり、精神異常、頭痛が生ずる危険がある等,そして、ヨーガ行その他によって各チャクラがアストラル次元やカラーナ次元で目覚めてくると、心身に種々の変化が生じ、更に特定の超常的能力が目覚めてくる。
また、アストラル・プロジェクション(幽体離脱)やカラーナ・プロジェクション(カラーナ体離脱)が生じてくるが、その時どのようなことに注意をしないといけないか。
例えば、周天法を十分にして上下半身での気のバランスをよくとって、スシュムナの浄化法でサハスラーラを開けておかないと、アストラル・プロジェクションはうまくできない。
無理にすると、頭痛が生じたり、なかなか肉体の内に還れなくなる、等々のことが、詳しく体験に基づいて説明してある。
さて、因果の法則に支配されるカルマを超えた自由自在な世界、愛と智恵に充ち、物の世界を超え、物を自由に支配する力に充ちた解脱の世界は、それぞれの次元の身体をもつアストラル、カラーナの世界を超えた世界である。
しかし、物の力の支配するカルマの世界を超えるには、より精神化されているとは言え、やはり物であるアストラルの身体、カラーナの身体をもつアストラルの世界、カラーナの世界を通過し、これを超えてゆかなければ、一足飛びに物の力をこえた解脱の世界には達せられない。
その意味で、アストラル次元の身体を動かすチャクラ、カラーナ次元の身体を動かすチャクラを次々と目覚まし、それを超えてゆかねばならない。
その意味で、チャクラを目覚ませないでは解脱に達せられない。しかし、チャクラを目覚ましたからといって、それは解脱ではないと言えるわけである。
それでは、解脱に達するための瞑想行や、カルマを超えるためにカルマの世界で如何に生きてゆくべきかを、最後の章で述べてみた。カルマの世界でカルマを超えるには、超作をすること、即ち、結果を求める自分を捨てて全力を尽くして行為だけをすること、前生からのカルマによって生ずる事象をまず受け入れること、そしてこれを成就するように超作をすること、そして常に自分に執われないで、如何なる時も自分を離れて自分をみられるようになること。
自然や人をあるがままにそれらの立場に立ってみることができると、それらを成り立たせる智恵が生じ、それを支え、成り立たせる愛の働きが自然と行なえるようになる。これが神の智恵と愛であり、無私の超作である。
上のような、自分からの自由、神の智恵、愛が自然に発露するようになるのを助けるのが、自己否定のための瞑想法である。
これを最後の章でやさしく説明した。
最近は、オカルトや呪術的宗教が栄える徴候がみられるが、これは物質文明からより高い精神文明への移行期の過渡現象であろう。オカルトや呪術的宗教は、その根底に、自己愛的要素、現世利益的願望、強い執着とも言える個人の願望が隠れている場合が多い。これらには何れも真の解脱を妨げる物の力、自己保持の力が強く働いている。
真の解脱は、物の力の支配するカルマの超克、あらゆる存在性の否定の極で生じることを、本書を通じて感得して戴ければ幸いである。
チャクラの覚醒について
-それなくして悟りには達せないが、それのみでも悟れない-
一、人間存在の意味とヨガの目的
肉体的存在という皮/一皮むけるには/急激に皮がむけると/死なないで皮がむけるために/洗練された行法、ヨーガ/身体をもった存在、もたない存在/人間のもつ三つの皮
二、三つの次元における心身のエネルギーとそのヨントロールセンター
肉体における生命エネルギーとそのコントロールセンター/霊体における生命エネルギーとそのヨントロールセンター/精神集中は、三つの次元のエネルギーを刺激し、相互間の転換を行なう
三、チャクラの覚醒は何によってわかるか
チャクラの目覚めは霊能力を伴う/人間のあり方のすべての層が活性化/光がみえる/自分の外へ出る/自由と愛と智恵を得る/全存在において目覚める
四、チャクラの目覚めから悟りへ
チャクラの目覚めと悟りとの違い/カラーナの粋が壊れるとき/神のみ力によってのみ/いつでも正しい信仰を
「解脱」よりみたムーラダーラチャクラ
一、クンダリニーの目覚めと霊的成長の関係
人間存在の基本になるチ。クラ/悟っていない世界のエネルギーセンター/自己の存在と身体/物は縁起によって成り立つ/物の力からの解脱を
二、ムーラダーラチャクラの位置と働き
肉体次元におけるムーラダーラチャクラの位置/三つの存在次元で働きが異なる/チャクラの根と花/肉体次元におけるナディ/気のエネルギーとPsiエネルギーの違いについて/ムーラダーラチャクラはムーラプラクリティに対応
三、ムーラプラクリティについて
物の力だけでは物はできない/物を形成する力は何か/大きな神様のお力からみると/プルシャの観照により物は創造される
四、プルシャの観照の三様態
「入る」働き/「支える」働き/「ひき上げる」働き/三つの働きによって/神様の三つのお働き/御利益信仰は怠け者の信仰/チャクラの目覚めと霊的進化/IARPの目的
五、プルシャの次元の世界について
クンダリニーの力とプルシャの合一をめざして/一つの劫の間で/人間の生成と人間の霊の世界の出現/アストラル次元の霊界とカラーナ次元の霊界/物の力の支配のもとで/物の力から離脱してプルシャの次元へ到る/プルシャの次元の身体/プルシャ次元における身体と精神との関係
六、行法について
シッダアーサナについて/正坐について/鼻端をみる/集中が肝心/毎日十五分でも二十分でも/超能力は人のために役立てるもの/行は応用ができるように
スワディスターナチャクラ
一、スワディスターナ覚醒の重要性と危険性
解脱へ向かう階梯/スワディスターナ覚醒の重要性/スワディスターナ覚醒にあたっての危険な点
二、スワディスターナの位置と働き
スワディスターナの位置/身体の形成を司るチャクラ/ 無意識のチャクラ
三、スワディスターナ、ムーラダーラとアジナとの密接な関係について
アジナチャクラとの関係/行体験からみたスワディスターナとアジナとの関係/プラーナとシャクティの合一によって
四、スワディスターナと経絡・性格との関係
スワディスターナと経絡の関係/スワディスターナタイプの人の特徴
五、スワディスターナが目覚める時の状態
活力が盛んになる/水のコント口ール/音に敏感になる
六、スワディスターナ覚醒時の諸注意
不安定になる(優れた師匠につくこと)/とらわれた霊に憑かれやすくなる
七、スワディスターナが目覚めて生じる心身の変化
活力が溜り、いつでも仕事ができるようになる/泌尿生殖器系機能が旺盛になる/味覚が鋭くなる/PKやESPの能力が生じる
八、スワディスターナの開発法
ナディ・ショーダン・プラナヤーマ/ナウリ/周天法/ バジュロリムドラ/バッタのアーサナ
マニプラチャクラ
一、マニプラの位置と意味
アストラル次元のセンター/生体における細胞次元での精神の働き/アストラル次元のエネルギー
二、マニプラチャクラの機能
マニプラチャクラと感情、想像力/マニプラチャクラと胃経、牌経/経絡と神経
三、マニプラチャクラの覚醒法
感情のコントロールが大切/マニプラの覚醒行法
四、マニプラの目覚め
ESP能力が出る/音が聞こえる/感清が豊かになる
五、マニプラと感情
感情とは何か/感情をコントロールするには/相手の本音を理解できるようになること
アナハタチャクラ
一、アナハタの覚醒法
アナハタを目覚ます行法/アナハタが目覚めるための心のあり方/楽天におちてはいけない/真の楽天性とは
二、アナハタとマニプラの違い
マニプラにコントロールされている人間/夢を破って覚者となれ
三、アナハタと愛
愛のチャクラ/だまって、人の役にたつことを/助けるということ/助けることと救うことの違い/アナハタは愛の行為で目覚める
四、アナハタが自己保存のために働くとき
物の原理について/アナハタと物の原理/アナハタと心臓病/アナハタタイプとストレス
五、アナハタ覚醒のための注意
アナハタの使いすぎと心臓発作/果を求めずに/神の御許めざして
ヴィシュダチャクラ
一、私の行体験から
チャクラは、順番どおりに目覚めるとは限らない/サハスラーラからの水の滴り
二、ヴィシュダチャクラの開発法
喉に意識を集める(ケチャリ・ムドラとウジャィ・プラナヤーマ)/マントラを唱える/ジャーランダラ・バンドハ/上下のバランスをとる/虚空蔵菩薩の真言
三、ヴィシュダチャクラの働き
冷たいきれいな水/ヴィシュダにおける水の浄化
四、ラマナンダ師のデータから(ヴィシュダによる心身のコント口ール)
ラマナンダ師とプラナャーマ/地中に埋める実験/和合博士による検査から/AMIによる検査
五、ヴィシュダと空について
アストラル次元での目覚めとカラーナ次元での目覚めの違い/エネルギ-の昇華-周天法(内気功)/体外への昇華と空/ビパリータ・カラニ・ムドラ
六、ヴィシュダが目覚めて生じる超能力
ヴィシュダの目覚めによるテレパシーについて/ヴィシュダの不安定な人の特徴/純粋な音の世界
七、無執着と楽天の違い
離れるということ/「彼は誰」どきの色
アジナチャクラ
一、カルマを超えた世界への門
アジナの目覚めなしにはカルマはこえられない/上から下へ、下から上へ/釈尊の悟りとアジナチャクラ
二、アジナの覚醒とその機能
アジナを目覚ますための心がけ/物理的次元におけるアジナ/気の次元、アストラル次元におけるアジナの目覚め/カラーナ次元におけるアジナ/神の呼びかけをきく/気の次元、アストラル次元におけるアジナとESP、PK
三、カルマを超えて
利害をはなれて自然なる愛の行為を/チャクラのない世界へ
サハスラーラチャクラ
一、チャクラについて
チャクラについての認識の変遷/チャクラと解脱との関係
二、サハスラーラの覚醒法
神のみ教えによって/背骨の歪みを正す/バストリカ/スシュムナの浄化法/ブラフマンの門を開くための心がけ
三、ブラフマンの門の高まり
クンダリニーシャクティの目覚め/気の次元におけるシャクティの上昇/皮膚に異常を感しる/振動を感じる/光がみえる
四、門が開いて
アストラル・プロジェクションとカラーナ・プロジェクション/下実上平ということ/無念無想になってから/各次元における「自分からの離脱」
五、私の経験から
ブラフマンの門の高まりとブルーの光り/天から降りそそぐ光り/神の御許へ/神のみ声を聞く/入我我入/百年前の豊中の風景/自分の内に、すべてを同時にみる/他人の身体に入り、その心身に影響を与える/個人のカルマからの離脱
六、サハスラーラを目覚ますための心がけ
チャクラ、ナディは梯子段
三つの次元の心身で働くチャクラ、ナディ/物質としての肉体/肉体を支えるエネルギー/肉体におけるチャクラ、ナディ/死後の身体に臓器はいらない/物を形成する力--心/アストラルやカラーナにおける物と心/死んでからでは悟れない人/自分があるからチャクラがある/各次元におけるチャクラの目覚めの違い/アストラルと自己愛/カラーナの次元も個の世界/人間をこえたらチャクラはいらない/チャクラ、ナディは梯子段/梯子段にとらわれないように
瞑想行の真義 ―カルマの成就と解脱―
一、人間存在の根源的意味
人間の親子とネコの親子/心は身体から離れて働く/多重次元の物の世界、精神の世界/物の形成力としての心/「物の心」の進化/神より出でて神に還る
二、行の目的と意味
- 行の目的と意味
神の御許への進化/進化のための自己否定/自分から自由になる/利他の行為/物や心のコントロール/神のご経綸にそって - 超能力を得ることは、行の目的ではない
心の進化と、物のコントロール/超能力は、心が達した世界の付属品
三、行法上の注意
- 瞑想に偏らず、身体を調えよ
心も身体もこめて統一ある状態へ/動的体操による身体の活性化と調整/経絡体操による気エネルギーの活性化と調整/バランスのよい栄養(物理的エネルギー)の摂取/霊的エネルギーの摂取/生命エネルギーのバランスをとる(周天法) - 瞑想法に関する諸注意
瞑想法の前にスシュムナの浄化法を行なう/アストラル・プロジェクションについて/精神集中における注意―雑念を気にかけぬこと/瞑想時の注意-心霊との交渉、超能力におちるな/アストラル次元における霊との交渉、超能力/カラーナ次元における霊との交渉、超能力/個人的カルマの世界を超えられるよう祈願すること - 三昧に入る時の注意
神に己れを全託すること/超意識のめざめ/民族のカルマ浄化の祈り
四、日常生活での諸注意
自分の感情、想念、考えにとらわれないこと/超作をすること/相手や物をありのままにみて、それを受け入れること/愛を行なうこと/常に楽天的であること
五、行を一生行なうための諸注意
カルマにおちるな/カルマを超えるには/行はカルマを超える最善の道