説明
この本は、この数年間に、玉光神社や根府川のヨガ道場、国際宗教・超心理学会の各支部で行なった教話や講演のうち、神々との出会いに関するものを集め、それに、信者や会員の、神々との出会いやカルマについての体験談を加えて、一冊の本としたものである。
玉光神社の十訓の一つに、「己だになくぼ、神の御声を聞き得べし」 教祖の御教歌に、 『教へにも 我なきわれに かへりなば 玉の光の 身にぞかがやく』というのがある。
この世のことにとらわれてあくせく働いている自分を捨てきって、守護霊、神様、天地創造の神に、自分の一切、つまり身も心も魂も一切を任せきってしまえば、必ず神との出会いが生ずるはずである。この世に執着し、今の肉体と、それにくっついて働いている心=意識しかわからないようになった人間には、右の、自分を捨てて神に自分を任すということが、なかなかできない。できさえすれば、誰でも神に会うことができる。
そうすれば、まず第一に心が自由となり、いろんなものへの執着から離れられる。すると、カルマが次第にとけてくる。苦しみから解放される。自然に物や心をありのままにみることができ、事物についての深い理解と、智慧が湧いてくる。一切の存在の根源を把握し、それらに対する愛に目覚め、それらを支え、共に働くことができるようになる。無限の力と勇気が湧いてくる。信ずること、念ずること、したいと思うことは、自然に生ずるようになる、また、達成できるようになる。人々の間に、平和と調和をもたらすことができる。
神々と出会い、これと一致することは、何とすばらしいことであろう。
この本は、神様に出会うにはどうしたらよいかを、神様に出会った実例や、行や祈りの体験、絶えず霊的成長を続ける魂、神霊の例を示しつつ、最後に、天地創造以来、一切のものを生かし、一切のものを支え、一切のものの内で働き続けている天地創造の神こそ真の守護神であり、それは、外を探さなくても自分の内にあるのだ、その神に自分を任せさえすればよい。そうすれば、神との合一を達し、自由な、カルマを超えた解脱の世界、愛と智慧に満ちた、調和と平和の世界に入り、それを達成する者になれることを説いている。
読者が、自らの内に働く神と出会い、カルマと苦しみを超え、自由な愛と勇気と智慧にみちた超人に生まれかわられ、この世と霊界に平和を達成される大きな存在になられんことを希望します。
1984年4月8日 本山 博
序
第一章 神・霊は実在する
一、身近に神・霊のいますを知って
『神がある』ということのお知らせ
火伏せのお稲荷様のおかげで
御仏像への御無礼
水子の霊
二、神・霊の実相
神々の世界
『神は一切萬霊の王』
『人の世に完全といふものなし』
第二章 因果応報のこの世
一、過去世とのつながりの中で
家庭の不和
因縁を果たすために老後を生きた女性
二、前生が僧侶だった人
三、土地の因縁
第三章 因縁を解け
一、カルマを解く道
二、カルマを知るには
三、超作-果を求めずにただ“する”だけ
第四章 祈りと行と
一、ひたすらな祈りと行
神と師のお導きの下に
『一生祈れ』の御神言のままに
大きなお祈り
二、祈りと行とは大切だが
霊界の姑の心
お代様のお力で出家できたアメリカ人