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存在と相互作用の論理

¥ 2,860 (税込)

自然、人間、霊、神々、創造神の存在性とその相互作用、さらにはこれら全てを超えた「絶対」について、著者は命をかけて行じて得た宗教体験と、その体験について、各学問専門分野より、科学的に究明し実証してきた成果をとおして、論理的に明らかにした。セム族宗教と仏教とを統合し、新しい世界宗教を展開する論理学の書である。

A5判上製 131頁

本体価格:2600円

ISBN:978-4-87960-062-2

商品カテゴリー: Product ID: 1377

説明


私は幼少の頃から母に連れられ、母の指導の元、厳しい宗教的修行をした結果、霊の姿を視、声を聞き、神様の声を聞き、その内容が現実にあったことを屡々経験してきた。長じて学校に入ると、誰も、霊の世界、神の世界を信じてくれなかった。
そのために、子どもの頃から、真実とは何かを常に問うて成長したように思う。
大学で哲学を学んだが、理論だけでは真理を把握できないと悟り、二十四歳から、ヨーガ、断食、毎夜三時間の睡眠、長時間の瞑想の行を始めた。自己の個人的存在性の殻を破り、人間の存在性をこえた霊、神々、神との合一に至る霊的進化のために、数年間、毎日、命をかけて行に励んだ。この間の、神との合一に至る宗教的経験を存在論的に解明したのが、第一章の「宗教経験と存在」の章である。

この章を書きつつ、この宗教経験の世界を何らかの方法で科学的に証明しないと、一般人、科学者には理解してもらえないと思った。それから物理学、電気学、数学、統計学、生物学、生理学、解剖学等を夢中になって勉強し、経絡の気エネルギー、自律神経、免疫系の機能を測定するAMIその他の新しい器械も三~五個発明し、それらを使って、物理的時空に制約されないPsiのエネルギーと物理的時空に制約される物理的エネルギー間の転換を行なう気エネルギーの機能を科学的に証明し、さらに、Psiのエネルギーのセンターであるチャクラの存在を科学的に証明した。
以上のような、宗教経験による霊的進化と、それによって生じる身体的変化、Psiエネルギーのコントロールによる物理的現象の生起等を、上記のAMIその他の機器で科学的に実験し、証明した。

上の宗教経験とAMIによる科学的実験の結果とを通じて、物理的世界における存在の相互作用とその因果関係、物理的時空をこえた霊、神々の世界における存在と相互作用、遂には究極的存在である創造神と、これらの物理的世界、霊的世界とを貫いて双方向の自己否定を通じて働く相互作用を明らかにした。
このようにして、物理的科学の真理、超物理的霊、神々の世界の真理、霊、神々の世界をこえた神の世界の真理、それらを貫く普遍的真理を、具体的体験と実験結果を説明しつつ、論理的、物理的に明らかにしたのが本書である。

第二章では、以下について明らかにした。
セム族宗教のキリスト教、イスラム、ユダヤ教は、A=A、A≠nonAの同一律に拘り、キリストやムハンマドが神との一致において体得した神の意識の内では凡てが同質の1である。この1は、1+1=2、1―1=0の1ではなく、無限の1を同質のものとして包摂する1であることをないがしろにし、神に救われた魂も、天国で個性をもった一つの魂として区別する。
アジアの宗教、仏教では、凡ての存在は縁によって生じる相互依存的存在であり、無自性であり、自主独立的存在はないと説く。しかし、無自性の筈の個々の人間もそれぞれ異なった独自性をもち、霊界においても個人性をもつ魂である。個としての存在性を超越し、解脱しない限り、この個人性は持続する。これを仏教では無明と言う。
セム族宗教は人間存在の個別性、A=A、A≠nonAを固守し、仏教は無差別性、同質性、A=A、A=nonAを主張して、個別性を無視する。
何れも、人間や自然の真の存在性を捉えることが欠けていることを明らかにした。

第三章の「種々の存在次元における存在と相互作用の論理」では、自然、人間、神の存在性、それらの相互作用と、それらを超えた絶対について、存在論、相互作用の観点から、一種の形而上学的論理学を数式を用いて構成してみた。
セム族宗教と仏教とを統合し、新しい世界宗教を展開する論理学である。

2005年5月8日
本山 博