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地球社会における生き方と宗教 ―人類に幸せと霊的成長をもたらすもの―

¥ 3,204 (税込)

人間は身・心・霊をもち社会性・個人性をもった多重次元的な存在であり、どの一つが欠けても人間の生活や社会組織は崩壊する。
本書は、世界宗教の理想像を画くとともに、神の国の実現へ向けて、人間はいかに生きるべきか、いかに祈るべきかを著者の類まれなる宗教体験の立場から説き明かした、優れた人生の指南書である。

A5判上製 289頁 

本体価格:2913

ISBN:978-4-87960-043-1

商品カテゴリー: Product ID: 1403

説明


現代は、人間の住んでいる地球で、自然環境、人間社会、人間の生き方等の、あらゆる面で大きな変革が進行している時代である。地球や自然と共存し、平和で活気に溢れた人類社会を実現するにはどうしたらいいかを、この数年考え、多くの人びとに話し、実践してきたことをまとめて一冊の本としてみた。来るべき地球人類社会の実現の方法、それを指導する原理の一試案が、この本から読み取っていただければ幸いである。
私は、60年にも及ぶ宗教的修行と心霊体験、神秘体験と、それらについての科学的研究とを通じて、人間は身体、心、魂をもち、それぞれが個人性と社会性をもつ、多重次元的構造をもつ一全体であると思う。
どの一つが欠けても、人間は自由な、充足した生活を送ることはできない。必ず心身面での不満足、歪みが生じ、社会組織にも歪みが生じ、いつかはそのような欠陥生活、欠陥社会は崩壊する。
例えば、一昨年に始まる東欧共産社会の崩壊は、共産社会が人間を身体的存在、社会的存在という二点からのみ理解し、個人性、心、魂の面を無視した社会組織をつくったために、虐げられた個人性、心、魂が抑圧と無視に対して反抗し、崩壊に至ったと考えられる。ソ連以外の東欧では、伝統的に民主主義、個人主義の下地があったために、困難とは言え、上述の身体、心、魂と、個人性、社会性をもった一全体としての人間の生活、社会組織がつくられつつある。
これに対し、伝統的に全体主義、上意下達的社会構造をつくり上げ、それに慣れて生活してきたソ連では、個人性を尊重した民主主義的社会組織をつくるのに四苦八苦している。しかし、今や自由な個人性に目覚め、民主社会を求める民衆の声は、決して一時の全体主義的圧制に消されることはないであろう。
地球世界をみると、民族、国家の個別性の主張と地球社会性の主張とが、同時に進行している。ソ連、アフリカ、第三世界では、各民族国家がその独自性、個別性を主張して独立国家となり、あるいはなりつつある。反面、米国、西欧諸国、ソ連も、地球社会の現在の代表機関としての国連の賛成なしには、国際的社会的活動をなし得ない。フセイン大統領の地球社会の秩序破壊の行為に端を発する今回の湾岸戦争でも、アメリカ一国ではフセインを討つことはできなかった。国連の議決に従って、フセインの横暴を討つことができた。
私は、個人であれ、民族であれ、国家であれ、個人性、個別性をもつものであるから、その個別性を満足さし、同時にそれのもつ社会性、つまり地球社会の構成員としての社会性を充足さすべきであると思っている。
湾岸戦争で、もう一つの争いが見え隠れしていたように思う。それは、キリスト教圏のアメリカ側の言う正義とイスラム側の言う正義とのくい違いによる外交不調、争いである。フセイン大統領は、アラーの神に背く者は全て敵である、アラーの神に従う者は正義であるという、イスラムの正義をふりかざしている。ブッシュ大統領は、公然とは言わないが、戦争中はキリスト教会で祈り、キリスト教の言う人類愛に基づぐ正義を信じている。
いつかはこの種の宗教戦争が、地球人類社会実現の前段階で顕わとなってくるであろう。いずれの世界宗教も、自分こそが人類、地球社会を指導する原理を有していると信じている。しかし、その教義、教理は、非常に違ったものである。地球社会を指導する宗教になるには、それぞれ、なぜ他の宗教と教義、活動様式でこうも異なるかの自覚と反省とが、まず必要であろう。その後、教えの上で他の宗教との統合がいかに可能かを、神との関わりの根源に還って深く掘り下げ、統合できる世界を見出すべきである。
本書は、この世界諸宗教をいかに統合し、地球人類社会の指導原理となるべき世界宗教はどのようなものかの一つの理想像を画いてみた。
その世界宗教の下で、人間はいかに生きるべきか、いかに祈るべきかを説明し、最後に、神様にお会いするにはどうしたらいいかを、私の体験に基づいて話しを進めてみた。
この本を読んで、皆さんが身体、心、魂、個人性、社会性をもった一全体としての人間を実現し、霊的成長をし、平和な、幸せな、活気にあふれた地球人類社会の実現のために努力されんことを希望します。

1991年4月11日  本山 博