説明
『宗教経験の世界』は、本山博博士が1963年に初めて単行本として世に出された本であり、およそ1955年代から1960年にかけて書かれた諸論文集。これらの論文は1960年末までに博士論文として纏められ、1961年に東京文理科大学に提出され、1962年3月、博士論文として認定され、博士号を授与されました。
50年以上前に書かれた、幅広い学際的研究・実験に基いて書かれた研究論文集であるこの著書は、読者にも学際的な知識と理解を求める、難解な論文集としての面もあります。そのために、この著書の内の、或る一つの章について翻訳されたことはあっても、全編の翻訳はこの五十年の長きにわたって行われていませんでした。
2013年12月、本山博士が88歳の誕生日を迎える記念の祝いとして、博士が生涯をかけて築いていかれた本山哲学の最も基盤であり出発点であるこの著書の翻訳を、テンプル大学大学院宗教学教授・長友繁法博士が比較宗教学者としての深い学識と経験、著者の世界観への深い理解から、完成して下さいました。
この貴重な一冊を限定50部で皆様にお頒けいたします。