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経絡-臓器機能測定について

¥ 6,380 (税込)

各経絡の井穴における電流値、容量、分極電圧等の測定に基づいて、各経絡とそれに対応する臓器、及び全身の機能状況を診断するAMI(本山式経絡-臓器機能測定器)の原理と応用。

B5判上製 155頁

本体価格:5800円

ISBN:978-4-87960-013-4

商品カテゴリー: Product ID: 1457

説明


西洋医学では神経系が主として生命全体及び各臓器組織の機能のコントロールをしていると考えている訳であるが,本書では神経系の外に針灸で言う経絡―これはヨガで言うチャクラ,ナディの系に当たる(第Ⅱ章を参照せよ)―も神経系と密接な関係を有しつつ,これとは異なる生命エネルギー系であり,神経系と相俟って身体の全体及び各組織に生命エネルギーを送り,これらの機能をコントロールしていることを明らかにしようと試みた。

その為に第Ⅱ章では経絡の存在を生理学的手法を用いで明らかにした。
併し,著者も過去十数年間は針灸の経穴をヘッド,ディトマ,ドプナ,石川等の言う内臓―体壁反射の説―勿論,各人の説には相違がみられる。ヘッド,ディトマ,ドブナ等は内臓の機能状況が特定の脊髄分節を介して体壁に脊髄神経系の反射,例えば知覚過敏等として現 われることを説き,石川等は脊髄神経系よりも交感神経系の反射つまり汗腺,皮下細小動脈等に反射が現われることに主眼をおいて内臓―体壁反射を説く。

併し以上各人の内臓―体壁反射の説はそれぞれ内臓―体壁反射の一部を発見しとりあげたものであり,それらの現象は凡て広義の内臓―体壁反射に属するものであると思う。

著者はこの広義の内臓―体壁反射の立場に立ち,十数年間は針灸の経穴を神経生理学的観点からのみ捉えてきた。
ところが,インドの大学で(1969~1970)生理心理学,超心理学を教えている時,胃潰瘍になりその時奇妙な経験をした.胃が悪いのに,上記の神経生理学的立場に立つ内臓―体壁反射説では説明困難な部分即ち豊隆,足の三里,上巨虚等の膝下の胃経の上に湿疹,皮膚の荒れ等が生じてなかなか治らなかったことである。

この経験を通じて著者は経絡の存在を実感した―そこで帰国後,経絡の存在を生理学的手法を用いて証明せんと試み,経絡の存在すること,陰陽の経絡ではそれぞれ気の流れが逆であること,更に三陰三陽というような関係つまり手足の同じ陽経,例えば足の陽明胃経と手の陽明大腸経は同一経絡をなしていること等が証明された。

又,各経絡の生命エネルギーの動向は各経絡の手足の尖端近くにある井穴によく現われること,各経絡は同名の各臓器と密接な関係にあリ,経絡の機能状況を井穴における皮膚電流,電圧等の測定を通じて測定すると対応する各臓器の機能も判定できること等が明らかとなった。

そこで各経絡―臓器機能の状況を判定する基準を作成し,その基準に基づく経絡―臓器機能の判定を行なった。
更にその判定結果と他の医学的検査結果との比較考察を通じて,二つの判定結果の間に密接な関係のあることも明らかとなった.が同時に次の諸点も明らかとなった。
即ち,井穴の皮膚電流,電位等の測定を通しての経絡―臓器機能検査では,直接には各経絡の機能状況を調べているのだということである。而して各経絡間には,陰陽関係,三陰三陽関係等の特に密接に関係し合っている経絡の組があり,それらの間では生命エネルギー(気)の相互作用,シーソー現象,逆の相関関係等が生ずるが故に(V章の終わりを参照せよ),或る経絡に異常値が見いだされたから直ちにその経絡と同名の臓器に異常ありと即断することは禁物である.というのは,例えば陽明経に異常があるとき,足の胃経に異常がでるときもあり,手の大腸経にでるときもある.又,陽明経の陽に対して陰の関係にある足の太陰脾経等に異常のでるときもあるからである。

併しそれらの密接な関係にある経絡間の動きをデータより読むのに慣れるにつれて,身体全体における生命エネルギーの動き,状況がより深く洞察でき,同時に各経絡―臓器の機能の状況も正確に捉えることができるようになる.又,器質的疾患を或る臓器がもっているとき,それと同名の経絡に多くの湯合,間違いなく異常が現われることも明白となった。

最後に,医学が,人間が生きていることを細胞が生きていることに還元し,更に細胞が生きて生活現象―同化,分化,増殖,排泄―を行なっていることは,複雑な物理的化学的過程にすぎぬ,唯それらの複雑な生命現象が神経系統によってコントロールされているのだと教えている西洋医学に留まらず,身体には神経系,循環系等のほかに,生命エネルギーを身体の各部分組織にくまなく配分する経絡系,ナディ系があリ,それらによっても生命は維持されているのだということを理解し,東西の医学を綜合する医学の方向に進まんことを願うのである。

著者には,経絡,ナディ系は精神的エネルギーとも密接な関係をもち,エネルギー系としての経絡等の研究は,近年生物学の分野で勃興しつつある「生命エネルギーの科学」の進歩と相俟って,将来,身心相関の問題にも解決の糸口を与え,更には「人間とは何か」の問題にも大きな光を与えることになるであろうと予測されるのである。