Close
カートを表示 “神秘体験の種々相 Ⅰ ―自己実現の道―”をカートに追加しました。

人間と宗教の研究 ―地球社会に向けて―

¥ 2,776 (税込)

人類発生以来、人間観はどう変遷してきたか、科学や政治は人間をどうみてきたか、種々の宗教、文化は人間をどうみてきたかを考察し、将来の地球社会において人間はどう把握されるべきか、人間の全体像とはなにかを考え、それを充足させ成長させるには、宗教、文化、政治、社会組織はどうするべきか、人間はどう生きるべきかを示している。

四六判 上製 225頁

本体価格:2524円

ISBN:978-4-87960-049-3

商品カテゴリー: Product ID: 1384

説明


一章では、ホリスティックな人間観について考える。
 宗教は人類発生以来、常に呪術等のPrimitive な形で人間の生活に密接に結びついていたらしいことが、考古学的遺跡から推測される。セム族系宗教や文化、仏教やヒンズー教、道教等ができたのはせいぜい5000~10000 年前以降である。それ以前の宗教は、ネアンデルタール人(10万~20万年前)のもっていたSorcery (呪術)---死者の霊の祟りを恐れ、死体を埋める。現実の人間生活を安全にするShamanism -先祖の霊に子孫を守ってもらう-自然崇拝-多神教-、部族の生活を守ってもらう-等々であった。  常に、今住んでいる地域での現実の人間の生活を守ってもらうことに、宗教の一つの基本があった。

 セム族宗教やアジア宗教が生じる前のPrimitive な宗教では、両宗教にみられるような違いはなく、上のような特徴をもっていたと思われる。  併し、農耕が始まって、それまで狩猟生活、採取生活であったのが、人間が農耕民と狩猟民族とに別れてから、宗教、文化、人間観に大きな違いが生じたように思う。

 狩猟民族であるセム族の宗教文化と農耕民であるアジア人の宗教文化自然環境に基づいて、狩猟の生活様式から同一律的思考が成立し、神、自然、人間の対立関係に基づいた世界観が形成され、農耕民であるアジア人の宗教と文化では、恵まれた 自然に従う農耕生活様式から、自然、人間も目に見えない自然の大生命、神、絶対者の顕現であり、人間も自然も神も本質的には同質であるという世界観が形成された。

 これらの人間観、世界観を詳しく比較考察しよう。  最後に、両文化系に共通な、人間存在にとって共通な構成要素、機能、即ち、人間存在は身体・心・魂からなり、三つの構成要素のそれぞれが個別性と社会性をもっており、この全体が人間の全体的構造と機能であることを、身体・心・魂、個別性、社会性(普遍性)の各々について詳述しつつ、明らかにする。

二章では、現在の世界諸宗教を統合した人類のための新しい世界宗教のパラダイムを考える。